かなえ
私は今結婚しているのですが、旦那さんと交際中2度の別れを経験しています。
今回は、そんな彼との「別れの日」のことを書きたいと思います。
彼と別れた「人生で一番辛い日」のこと
今私は彼と結婚して幸せです。子どもにも恵まれました。でも、たまに別れた日の夢を見る事があります。
そんな朝はどうしようもない孤独と悲しさが心の中に渦巻いていて、あの日を思い出して怖くなってしまいます。
彼との別れのきっかけ
人生で一番辛かったその日、彼の部屋で会っていました。
些細なことから重い空気になり少しケンカっぽくなってしまいました。
私はケンカをしたくなくて、でもうまくいかない歯がゆさにうつむいて泣いてしまいました。
その時彼が言ったのです。
「もうやめて・・・」って。
これを聞いた人には分からないかもしれませんが、私にはわかってしまったんです。
終わりなんだ。って。
そして顔から血の気が引いていくのを感じました。
彼の言葉の意味
答えの見つからないケンカをしてはお互いうつ向いて私は泣く事もありました。
きっと彼はそんな繰り返しが限界だったのだと思います。
優しくて、ずっと私を幸せにしてくれていた彼の「もうやめて」が2人の終わりをさしていることはすぐにわかりました。
私もこの状況でこう言われたことに「もう無理だな」と思ったことを覚えています。
追いかけてこなかった彼
夜の遅い時間でしたが私は無言で彼の部屋を出ました。
私が夜に外出しようとすると、どんな状況でも彼は必ずついて来てくれていました。
ケンカをした時でも「一緒に歩かなくていいから逃げないで。1人は危ない。」そう言ってくれるような人でした。
しかし、この「人生で一番辛い日」、彼は追いかけてきてはくれませんでした。
彼との別れの原因
彼と別れることになった原因はたくさんあります。
でも「別れ」を具体的に考えた事はなくて、心のどこかにひっそり感じていたくらいで・・・。
彼の仕事が忙しくて会えなかったことが私には一番大きい原因ですが、小さな言い合いや、会っていても素直に笑えなくなったり。
2人の間には重い空気が流れることが多くなって、解決できずに繰り返すぶつかり合いがお互いとても辛かったのだと思います。
彼の忙しさ
彼と付き合いだしたのは21歳の時。
別れるまで4年の年月を一緒に過ごしました。
学生時代は時間もあり自由でしたが、お互い就職し、仕事が楽しくなってきた頃からすれ違いが増えてしまいました。
平日は忙しくて会う事も連絡もなくなり、休日は疲れていていつも家。
彼の家に行くときでも彼は私の家まで迎えに来てくれました。でもその姿は家着。
会った瞬間から「今日もどこにも行く気はないのか」と私の機嫌が悪くなる。そんな繰り返しでした。
彼の仕事への不満
私は仕事で徐々に成果を出せるようになり「私は仕事ができる」「お給料もたくさんもらっている」という間違ったおごりがありました。
彼は飲食業で、長時間かつ不規則で大変な仕事なのに、私よりお給料が少なく「なんでこんな仕事を選んだの・・・」と心のどこかで思っていました。
彼はとても優秀な人で、もっと別の仕事ができると思っていたのです。
もっと自由が効いてたくさんお給料がもらえる仕事に就いて欲しかったのです。
嫉妬
彼の職場にはたくさん女性がいました。
若いバイトの子も多く、キャピキャピした雰囲気でした。
女の子にSNSで頻繁にタグ付けされている事も嫌でした。
彼は彼で、私の職場にいる「エリート」といった感じの先輩や上司が気に入らなかったのだと思います。
将来の事
私は彼の事が大好きで信頼していました。
「結婚は彼とするもの」と当然のように信じていました。それは彼も一緒だったはずです。
私は「明確な時期」を決めたかったり、結婚へ向けて2人で貯金をしたりしたかったのですが、彼は「いつか」と思っていたのでその点でもすれ違いが多かったのだと思います。
家への帰り道
彼の家を出て、夜の道を1人で歩いて駅へ向かいました。
駅までの道のりは、切り捨てられたような悲しみと「彼が追いかけてきてくれるのでは」という気持ちが入り混じっていました。
しかし駅についても彼は来てくれず、電車に乗りました。
そこからは記憶がありません。
何を思って、どんな気持ちだったのか。
激しい孤独と寂しさに襲われたのは次の日からだったと思います。